大原

先日、大原に行ってきました。往生極楽院の阿弥陀三尊像に手を合わせ、阿弥陀如来のお顔を仰ぎ見ていると、気持ちが穏やかになりました。観音菩薩と勢至菩薩の少し前屈みに跪く「大和座り」は、立像のお姿よりも私たちに寄り添っていただいている気がします。 勝林院は、法然上人が他の宗派の高僧に招かれて、浄土の宗義について論議（「大原問答」）したお寺です。受付に人がいない場合は、拝観料を備え付けの小鉢に入れて拝観できますが、隣接する住職の坊である宝泉院も訪れるのであれば、共通の拝観券で料金の割引があります。宝泉院では、客殿から柱と柱の空間を額に見たてて庭を観賞する「額縁庭園」が楽しめます。座布団と脇息が備えられている席がベストポジションのようです。